流星群にお願い
……ちょっと待って下さい。
「う、そ……」
霊、です。
しかも増えています。
すっかり忘れていました。
しかし気付いた今、怖いという感情はありません。
透き通ってはいますが、ほんのりと淡い光をまとっていて、はっきりと確認することができ、まるで普通の生きている人間のように見えます。
霊は3体いるようで、1体はあのぬいぐるみと同じ声でした。予想していたとおり男の方です。眉毛がとても凛々しいので、じっ、と見つめてしまいました。
もう1体は女性のようです。胸元の大きくあいた服を来ていて、赤い口紅のたっぷり塗られた唇が印象的でした。
そして3体目は、なんと小さな男の子です。なぜか麦藁帽子をかぶっています。
「ちょっと、何ボケッとしてんのよ。あんたスター見る気あんの?」
「あ、すみません」
女性に言われました。
なんでしょうか、この感じは。心の奥底がぽかぽかと温かくなり、自然と笑顔になっている自分がいます。
それでも、外気は冷たいです。私は毛布と椅子を引きずり、窓辺に座りました。
「キレイだねぇ」
にっこりと微笑む男の子に、怖い、だなんて思っていたことがバカバカしく思えてきました。
「はい、とっともキレイです」
そう微笑みかえし、また空を眺めます。
「う、そ……」
霊、です。
しかも増えています。
すっかり忘れていました。
しかし気付いた今、怖いという感情はありません。
透き通ってはいますが、ほんのりと淡い光をまとっていて、はっきりと確認することができ、まるで普通の生きている人間のように見えます。
霊は3体いるようで、1体はあのぬいぐるみと同じ声でした。予想していたとおり男の方です。眉毛がとても凛々しいので、じっ、と見つめてしまいました。
もう1体は女性のようです。胸元の大きくあいた服を来ていて、赤い口紅のたっぷり塗られた唇が印象的でした。
そして3体目は、なんと小さな男の子です。なぜか麦藁帽子をかぶっています。
「ちょっと、何ボケッとしてんのよ。あんたスター見る気あんの?」
「あ、すみません」
女性に言われました。
なんでしょうか、この感じは。心の奥底がぽかぽかと温かくなり、自然と笑顔になっている自分がいます。
それでも、外気は冷たいです。私は毛布と椅子を引きずり、窓辺に座りました。
「キレイだねぇ」
にっこりと微笑む男の子に、怖い、だなんて思っていたことがバカバカしく思えてきました。
「はい、とっともキレイです」
そう微笑みかえし、また空を眺めます。