流星群にお願い
「流れてくださーい」

私達は時々そう口にして、また流れる瞬間を見ようと空を眺めました。

聞いた話によると、彼らはこのオリオン座流星群がピークの日の前日、つまり昨日亡くなったそうです。

もともとは知り合いでもなんでもなかった、と眉毛の方が話してくれました。

流星群を見にきた今日、たまたま出会い、同じ目的をもっていることを知って、「流星群をともに見ようじゃないかの会」を作った。
そして今にあたる、と女性は笑いながら話してくれました。

その略して流星群の会に勝手に参加している私は改めて彼らがもう、生きてはいないんだ、と思い、涙をこぼしそうになりました。

少し涙ぐんだ私を心配する3人に、欠伸をしたから、とごまかして、溜まった涙がこぼれないように空を見上げます。


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