流星群にお願い
私はふと空から彼らに視線をうつしました。

「やだ……」

彼らのまとっていた光が淡く、淡く淡くなっています。

「もうすぐ朝だからな」

「そうね」

「星、キレイだったねぇ」

私は嬉しくもなりましたが、それよりも悲しいと感じました。

やっと空へいくことができる彼らのことを、自分のことのように嬉しく思います。

しかし、いってほしくないと思ってしまう自分もいるのです。

いかないで。

そう口に出してしまいそうです。

「ねぇ」

私は毛布から抜け出す3人に声をかけました。
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