初恋~永久に君と~
―思い出の場所―
予想通り入学式はつまらないものだった。

校長先生の挨拶、

生徒会長の言葉、

先生の紹介、

新入生代表挨拶、

校歌斉唱、

これだけだったけど2時間もまだ肌寒い体育館のなかで過ごした。

入学式が終わると

皆口々に

「疲れた~」とか

「めんどくさ~」

とか言っていた。

確かに疲れた。

なんせ暇だし。

体育館から教室に戻っていると。

「桃花ちょっといい?」

そう言って将紀に呼ばれた。

将紀の後をついて行った。

廊下の隅まで来て将紀は

「今日、付き合ってくれないかな?」

そう言った。

なんのことか意味が分からなかったが

「うん、いいよ!!」

そう言ってOKした。

将紀は用事があると言って教室とは別の方向に向かって行った。
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