バレンタインの憂鬱
「……なんだよ。」



優が私のほうをちらっと見て言った。



「別に……。」



私はふいっと目を反らした。


「気になんじゃん。言えよ。」



優が強く言ってきた。



エレベーターが私の降りる7階に着いた。


私はエレベーターを降りて優を振り返り


「バーカ!!!」



って言ってやった。



「なっ……」


優が何か言いかけたけどエレベーターが閉まって聞こえなかった。



ふんっ!私にバカって言うなんて100年早いのよ!!


< 11 / 50 >

この作品をシェア

pagetop