バレンタインの憂鬱
「………なんか笑ってるわね〜……。」
お母さんがボソッと話しかけてきた。
「そうだね〜…。」
部屋からは女の子の笑い声と竜也の笑い声が聞こえた。
何話してんだろう…。
「お母さんさぁ〜顔、見たんでしょ?どんな感じの子?」
私とお母さんは今向かい会ってドアに耳をくっつけてる。
旗から見たら変な親子だと思われんだろな〜。
「かわいい子よ!あの子にはもったいないくらい!!一体どんな手を使ったのかしら…?」
「さぁ〜。どうやったんだろね〜??顔がイケてるわけじゃないし〜…。」