バレンタインの憂鬱
「真由は好きな子いないの?」


お母さんが聞いてくるけど私は無視してジュースを飲んでいた。


「………優君?」



…ゲホゲホッ



「なっ…!何言ってんのお母さん!!」


私はジュースでむせてしまった。



「あらなんで?真由、小さい頃は優君好きだったじゃない。」



お母さんがキョトンとして言った。



「小さい頃ってさ〜。かなり前でしょう…。」



確かに、小さい頃の私は優が好きだった。




あの頃は優の他に男の子をあまり知らなかったのよ…。



私も幼かったわ…。





< 17 / 50 >

この作品をシェア

pagetop