バレンタインの憂鬱
「ありがとうございます。愛様〜。」


「はいはい、でも私のクラスも4限に英語あるから…。」


「わかった!終わったらすぐ返しに来る。じゃあ、後でね〜。」


真由が手を振りながら自分の教室に戻って行った。


私も手を振って教室に引っ込んだ。



で、次の授業なんだっけ?

黒板に貼ってある時間割を見ると、次は化学だった。

今日は実験だっけ。


「愛!移動だよ。理科室!」


クラスで一番仲のいい紗香が後ろのドアのところで呼んでいた。


「ちょっと待って〜。」


私は急いで化学の準備をして紗香のところに行った。



< 29 / 50 >

この作品をシェア

pagetop