バレンタインの憂鬱
教室の前で森と真由がしゃべっていた。


真由の手には教科書があった。


あぁ、返しに来たんだ。


真由が私を見つけると近づいて来た。


「愛〜。ありがと〜〜。」

真由が教科書を差し出した。


「どういたしまして。…森と何話してたの?」


「優の伝言だよ。なんで私があいつの伝言しなきゃいけないんだし。」


真由は橋本君と仲がいい。

「伝言お疲れさま〜。」


私が笑って言うと、真由も笑いながら


「ホントだよ!じゃ、教室戻るね。」


と言って、教室に戻って行った。



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