バレンタインの憂鬱
「あーーどうしよう〜〜〜!」


部室では部長が叫んでいた。


「ど…どうしたの?部長…。」


私は着替えながら近くにいた同級生の奈央に聞いた。


「あ〜…なんか部長さ、野球部の部長とくっついたみたいなんだけど…。」


あぁやっぱりデキてたのか。


「なんかバレンタインの話しになって、ついつい手作りチョコあげるとか言っちゃったんだって。」



「ふ〜ん?あげればいいじゃん?」


私が言うと愛が


「真由!部長…めっちゃ料理下手なんだって。」


こそっと教えてくれた。


あぁ、そうだったのか。
それで叫んでるのか。


「バレンタインまであと2週間ぐらいじゃん?だから…ほら、遥奈先輩に泣きついてる…。」


ちらっと部長の方みると、確かに遥奈先輩に泣きついてる。


「遥奈先輩はお菓子作り得意だもんね〜。」


愛が言う。


「ね。この間くれたドーナッツおいしかったよね。」
奈央が目を輝かせて言う 
遥奈先輩は料理部と掛け持ちしてて、たまに作ったお菓子を皆にくれるの。





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