バレンタインの憂鬱
「なんでそんなこと聞くの?」


私は顔を下に向けた。

ヤバイ!今、顔赤くなってるよ。



「なんとなく気になったから。」


斎藤が言った。


「気になる!?」


私は顔をあげてまじまじと斎藤を見つめてしまった。


気になるってどうゆうこと!?

もしかして…斎藤も私のこと……??


いや、まさかね〜……。



「あんま見んなよ。」


斎藤がプイッと顔を背けた。


「あっごめん…。」


私も恥ずかしくなって顔をうつむけた。


私達の間を微妙な空気が流れる。



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