バレンタインの憂鬱
「じゃ、また…な。」


気がつけば斎藤のマンションの前だった。



私の住んでるマンションは斎藤のマンションの先にあるから、斎藤のほうが先に家に着いてしまう。



「うん、またね。」


斎藤が私に背を向けてマンションに入って行った。



斎藤……。



私がチョコをあげたいのは斎藤だよ……。




中学の時から斎藤だけ……


…ではなかったけど、斎藤にもあげたかったの。




斎藤、チョコ受け取ってくれる??



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