青春グローリー
そんな中、私に誰かタックルして来た。
『ギャッ!!!』
「色気のねぇ声~」
黙れ!!
そこの大食い!!
「俺、切澤 太一ッス!!よろしくッス田原先輩!!」
私に抱きついて来た切澤と名乗る少年はニカッっと笑った。
え、何この子。
激カワなんだけどっ!!
『私は田原 柚希だよ!!ぜひ仲良くしてっっ!!!』
「はい!!」
すると、杉本君が私と切澤君を引き離した。
「太一?そんなにくっついたら田原さんが困るだろう?」
いや、むしろ歓迎しちゃいますよ。
そう思いながら私は購買のパンを食べ始めた。
「よく食べるのだな」
向かい側にいる糸目の子に言われた。
「確かに普通の女子と比べると、結構食べてるね」
杉本君にまで言われた。
『食べたいから食べる、それが普通でしょ?』
私はR陣を軽く睨みつけながら言った。
「フフ、やっぱり君は面白いね。ねぇ、田原さん」
『何か?欲しいって言ってもあげないよ。自分で買って来てよね』
「違うよ。田原さん、俺達テニス部のマネになってくれないかな?」
『・・・・・・真似?』
「違いますよ!マネージャーですよ!!やってくれますよね!?」
切澤君がツッコミをして来た。
『嫌だ』
「何でッスか!!?田原先輩なら大歓迎ッス!!」
『ありがとう。でも、いくら切澤君に頼まれてもやらない』