青春グローリー
4話
『う・・・ん?』
目が覚めると私は保健室のベッドで寝ていた。
『あれ・・・?私・・・』
起き上がるとそこには誰もいなくて静かだった。
辺りをを見るとオレンジ色に染まっていた。
・・・と言う事は、もう夕方なんだ・・・。
私は本当にテニス部のマネになったのだろうか?
そんな疑問が浮かんだ。
『夢を見てた・・・のかもしれないし』
そうだよ!そうに決まってる!!
私はそう思い、保健室を後にした。
『もう真里帰っちゃったのかな?』
そんな事を思いながら歩いていたら、後ろから手を引っ張られた。
「どこウロチョロしとんねん!!」
『あ、戸田君』
出た、関西の人。
「ギャー!君付けなんてアカン!鳥肌が立つわ!!」
腕を摩りながら戸田君は言った。
『じゃあ何て呼べばいいの?』
「せやな・・・、じゃあ“裕也”で!!」
『却下。これから“戸田”って呼ぶから』
「何や、ノリ悪いなぁ」
戸田く・・・じゃなかった。
戸田はブゥーと頬を膨らませた。
こう言う仕草に女の子はキュンとするのかな?