年下彼氏の恋愛事情
「あっ、雨だ。」

空から大粒の雨が降り出した。


「奈美さん!こっち!」

腕を引っ張られて、バランスを崩しそうななった。



引っ張られて、雨宿りができるところに入った。
図書館の近くにある駅。


びしょ濡れだー

気持ち悪い服がひっついて。


「これ使って」

渡されたのはタオルだった。


そういえば夏野スポーツバック持ってる。何か部活してるのかな?

「ありがと」

タオルを受け取り髪を拭いた。



「通り雨かな~」

夏野が呟いた。

「そのうち止むでしょ?」

「だといいですね。

奈美さん・・・」

「ん?」

「そのままタオル使って!」

「悪よ?そんなの!」

タオルを返そうとしたら突き返された。


「服が濡れて・・ブラ透けてる・・・」

えっええぇぇ!

嘘?!

本当だ透けてる!

「変態!早く言いなさい!」

そう言って、タオルでかくし、夏野の方を見た。

「夏野、顔赤い・・・」

「うわぁ!見ないでください!」

顔を手で隠した。

なんで赤くなってんのよ!

意味わかんない!
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