空に架かる虹
「ただいま、おばさん」
「おかえりなさい、由愛ちゃん。
洗濯物、そこ置いてあるから」
置いてあるのは、
ん?
なんかおかしくないですか?
…ゴミ箱…ですよね?
「おばさん…」
「なに?」
「あの、これ…」
「あー…沙菜(いとこ)が自分の部屋で使ってたゴミ箱気に入らないって言ってね~…」
これ以上聞くのはやめとこう。
「あ、そうですか…」
あたしは、
その服の入ったゴミ箱を持って
自分の部屋に向かった。