空に架かる虹

「そのあと、

やっぱり私立じゃ駄目で、

公立の学校に転校させられた…」



もう、自分の過去には

目を向けたくなかった。



「ごめん、聞いてほしくなかったよね…

由愛ちゃんが、俺の彼女だったら

抱きしめてあげられたのに……」


そう言って、

カッちゃんは下を向いた。



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