呪鎖
近藤朱実(コンドウアケミ)
高校2年生
誕生日は4月23日の17歳。
最近親友の智歌が事故で亡くなった。
今日はお葬式のため学校を休んだ。
「智ちゃん・・・なんで私おいて逝っちゃたの?
 ずるいよ・・・ずっと一緒にいようって約束
 したでしょ?」
私は智ちゃんの顔を見れなかった。
まだ受け入れられなかった。
中学からの親友が死んだなんて
受け入れたくなかった。

「朱実ちゃん・・・・」
声をかけてきたのは智ちゃんのお母さん。
一番つらいのはこの人だろう。
我が子を事故で失ったのだから・・・
「今まで智歌と仲良くしてくれて
ありがとう」
私は泣きそうなのをグッと堪えた。
智ちゃんのお母さんの顔は
見るのが悲しくなるくらい暗く
絶望にあふれた顔だった。

「朱実ちゃんに預けたい物があるの」
智ちゃんのお母さんはそういうと1つの携帯
電話を私に差し出した。

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