リミテッド・ストーリー

「ん?薬を買いにきただけだけど・・・」
「そ、それで?」
「何か変な薬が飛んできたからつい・・・」
「反射神経強っっ」
「もしかして駄目だった・・・?」
「いえいえ!むしろ助かった!」
「そ、そう?」

「邪魔しやがって・・・!!」

「!」
「まだ・・・?!」
「次でしとめ・・・」
「あんたがしつこいんじゃないの?」

 スッ

「!!」

 ドゴォオオオオオオオオオオオッッ!!!!!

「-ッッ!!」

 ドサッ

「・・・」
「強・・・っっ!!」
「何してたの・・・?」
「えっ、あっ、と・・・」
「この人の薬探してたら偽薬剤師で・・・」
「へぇ・・・」
「ところで君!名前は??」
「え?」
「あ、あの、命の恩人だし・・・名前聞いとこうかなって!」
「・・・ダレン」
「ダレン君!私はレアよ」
「ハァ・・・どうも」
「ところで・・・」
「?」
「此処にはマトモな薬剤師はイナイの?」
「・・・」
「・・・いない?」
「・・・この街の商売人は皆偽者さ」
「え・・・!?」
「金の欲望の街・・・」
「・・・」
「・・・早く出たいなぁ」
「・・・そっか」
「・・・レア」
「えぇ・・!!」
「・・・?」
「ダレン君!!」
「?」
「一緒に旅しない!!?」
「え?」
「何処へでもいけるし・・・長い辛い旅になるけど・・・」
「ちょ・・・!何言ってんのアンタ!!」
「強い子は味方になってくれた方が心強いし・・・それに」
「何」
「純粋なダレン君が、こんな金に溺れた街にいたら将来が危険よ」
「純粋・・・?僕が?」
「そうよ。だって、さっき私達を助けてくれたじゃない」
「え・・・でも・・・」
「人助けはとても素敵な事よ」
「・・・」
「どうかな・・?」

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