ピンクグレープフルーツ



そして…



「あのさぁ…分かる…よね?」



つい、出ちゃった、このコトバ。




えっと…


こう言ったら、山口は、わかんないって言うから…


そしたら、好きって言おう!!


頭の中でこのフレーズを繰り返す。



「うん。知ってる。神田から聞いた。」




せっかく立てた、來衣の告白計画は、山口のこの言葉で、音を立てて崩れた。





「え…?」



予想外の返事に、つい放心状態になってしまった來衣。




< 242 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop