ピンクグレープフルーツ
「お前ら、ありがとな。」
ハンド部員たちは、着替えに下に戻った。
アリーナは2階で、ハンド部員たちは1階に荷物を置いていた。
來衣たちも戻ろうとしたとき、ハンド部の顧問に声をかけられた。
「めっちゃ悔しい!」
「なんで、負けちゃったの??」
と、來衣と愛子。
「まぁな…みんながんばったんだけどなぁ…。」
「あたしたちもがんばって応援したんですよ~」
「おう。ありがとう。」
先生も悔しそう。
「あっ!これ、山口に渡しといてください。」
さっき、コンビニで買ったアクエリアスを先生に渡した。
先生は、來衣が山口を好きなことを知っている。
「わかった。お前ら、気をつけて帰れよ。」
「はーい」
「さよーなら!」
こうして、試合会場を後にした。