ピンクグレープフルーツ
そして、次の日…。
いつ渡そう…?とか思いつつ、とうとう放課後。
「どーしよぉ!!」
「早く渡しなよっ」
「渡せよー」
ハンド部の男子と、友達に言われ、廊下で山口を引き止めた。
「どうすればいい…?」
來衣が持ってる、スクールバックの中には、山口に渡すマフィン……。
「ほらっ來衣ー!」
「渡せよー」
最近、すごく応援してくれている朱音と、神田に冷やかされ、來衣はバックからラッピングされたマフィンを取り出した。