センセイと私。
初授業
いよいよ先生の初授業。

チャイムが鳴る前に来ちゃったよ先生が…。

「もうチャイムがなるぞ~席につけよ~」

チャイムが鳴り…。私が理科の教科委員やってるんだ。

私の号令とともに始まった授業。

「まず自己紹介からいくぞ~!」

「えぇ~!」
でたこのクラスの最高の団結力…。
先生の言った事に絶対言うよね…。

「俺の名前は鳳佑。年齢は25。去年居たのは東中だ。見たことあるやつもいると思う。よろしく頼む。じゃぁこんな感じで自分の名前、趣味、部活を言って行ってくれ。」

私の席は1番南側の列の一番最後。自己紹介は1番北側から…。

ついに私の番が来た。

「名前は長岡寧々です。趣味は音楽を聴くこととパソコンをすることと小説を読むことです。部活は野球部に入部しています。」

えっ野球部?って思った人居ませんか~?
そう私は小学校2年生から少年野球で野球をしてたんです。6年の時はバレーボールも少し…。月・金は野球。火・木はバレー。水は習字と硬筆。その後に野球。とにかく休む暇が無いんです。

「ねねはなんで野球をしてるんだ?」

ここの学校は風習なのかどの先生も生徒を苗字でよばない。名前で呼ぶ。

答えられない…。ここで重たい話をしたくない…。みんな私のお父さんがいないのを知ってる。父さんが癌と診断されたとき私は野球をやめようとした。なのに父さんが好きだったんだ…。だから父さんは死ぬ前に私に言った。「野球をしてくれよ?父さんは出来なかったから。」そうだからずっと私は野球を続けてきた。それをこの場ではいえない。
 
「ねね?答えずらい?」

「はい」

「じゃお前放課後理科室ね」

「はい」

「ねね早速呼び出しかよ~」

< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop