砂のお城
優花
夢を見た。
「優花!」
「晴?今日は、遅くなるから先に帰っていいよって言ったのに、何で?」
「別に、お前待ってたんじゃなくて、サッカーやってたんだよ」
「ふーん」
「本当だからな!」
「知ってるってば!」
あれは、小学生の頃の記憶だ。
隣の家に住んでいた幼なじみの男の子。
サッカーばかりやっている、太陽みたいに明るい男の子だった。
いっつも素直じゃなくて、本当は優しいくせに、意地っ張りで。
私は、そんな晴が大好きだった。
きっと、初恋だったんだと思う。
離れる日が来るなんて、あの頃は思いもしなかった。
「優花!」
「晴?今日は、遅くなるから先に帰っていいよって言ったのに、何で?」
「別に、お前待ってたんじゃなくて、サッカーやってたんだよ」
「ふーん」
「本当だからな!」
「知ってるってば!」
あれは、小学生の頃の記憶だ。
隣の家に住んでいた幼なじみの男の子。
サッカーばかりやっている、太陽みたいに明るい男の子だった。
いっつも素直じゃなくて、本当は優しいくせに、意地っ張りで。
私は、そんな晴が大好きだった。
きっと、初恋だったんだと思う。
離れる日が来るなんて、あの頃は思いもしなかった。