蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
また更に翌日。
熱はないものの、体の不調は続いていた。
「この薬、毒にも薬にもならねぇな。」
薬片手にぼやく。
仕方ないので学校の帰りに病院に寄ることにした。
玄関を出るといつも通り足音が聞こえてきた。
誠は学校までの道のりでまた足音が消える場所はないか耳を澄ませる。
だが結局校門まで足音が途絶えることはなかった。
誠は授業を受けながら思った。
この足音の発信者は人間ではないということを。
まだ付けられ始めてからそれ程日は経っていないがそう考えるのが打倒である。
もし仮にこれがストーカーだとしても、いつ家から出て来るかも解らない状況で玄関を出て直ぐに付けだすことは出来ない。
もっと言えば歩調がピッタリなのもおかしい。
ただ付けるのが目的ならわざわざ歩調を合わせることはない。
それに、途切れた足音がまた突然聞こえてくるというのもおかしい。
そういった点からそうではないかと考えた。
熱はないものの、体の不調は続いていた。
「この薬、毒にも薬にもならねぇな。」
薬片手にぼやく。
仕方ないので学校の帰りに病院に寄ることにした。
玄関を出るといつも通り足音が聞こえてきた。
誠は学校までの道のりでまた足音が消える場所はないか耳を澄ませる。
だが結局校門まで足音が途絶えることはなかった。
誠は授業を受けながら思った。
この足音の発信者は人間ではないということを。
まだ付けられ始めてからそれ程日は経っていないがそう考えるのが打倒である。
もし仮にこれがストーカーだとしても、いつ家から出て来るかも解らない状況で玄関を出て直ぐに付けだすことは出来ない。
もっと言えば歩調がピッタリなのもおかしい。
ただ付けるのが目的ならわざわざ歩調を合わせることはない。
それに、途切れた足音がまた突然聞こえてくるというのもおかしい。
そういった点からそうではないかと考えた。