蝙蝠伯爵-ｺｳﾓﾘﾊｸｼｬｸ-
その後保健室に運ばれた誠は少しそこで休んでから早退した。


家に帰る前に病院に寄ってみるものの、見た目はかなり辛そうなのに検査に引っかからないため薬を出してもらうことが出来ない。


医者からは絶対安静とだけ言われた。


家に着くと自分のベッドに倒れ込んだ。



「最悪…何なんだよこの体は…」



そのまま目を瞑り眠りに着いた。


三時間ほど眠るともうあたりは暗くなっていた。


家の中はひっそりとしているのでどうやらまだ美代子は帰っていないらしい。


大きく伸びをしてベッドから起き上がる。


制服のまま寝てしまったので一先ず着替えるために部屋の電気を付けた。


するとその直後に背中に凄まじい悪寒を感じた。


誠は後ろを振り返る。



「お前…」



そこにいたのはあの女子高生だった。
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表紙・目次

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