蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
それもそのはず、百七十センチあるといわれていた品川は明らかに百五十センチしかなかったからだ。


やはり病気なのだろうか?


悶々と考えていると品川が話し掛けてきた。



「えっと、上野君?」


「えっあっ、おう…」


「はじめまして。俺品川隼人(しながわはやと)です。」


「あっどーも…」



意外といっては失礼だがとても礼儀正しい人だ。


すると飯田と江崎は品川の分のポテトと自分たちの追加分を注文するためにレジに向かった。


二人となった席は一瞬沈黙が走ったが耕太は意を決して自らの違和感を品川に尋ねる。



「あのー、変な事訊いてもいいかな?」


「いいよ。」



品川は満面の笑みを浮かべて耕太の質問を待つ。
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