蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
「おー新、久し振りだな!」
街を歩いていると友人の坂下哲志(さかしたてつし)に会った。
こいつとは中学生の頃からの仲で今では学校は違うが同じ市内に住んでるので時々ばったり会う。
「久しぶりだな。」
今日はコンビニでばったり会った。
お互い飲み物とパンを買う。
「新は今から何か用事あるか?」
「別に?」
「じゃあどうせそれ、昼飯だろ?」
哲志は俺が買った物のビニール袋を指差し言う。
「ああ。」
「なら一緒に食おうぜ?」
俺もこれ昼飯だからと言いながらビニール袋をぷらぷら揺らす。
俺は了承すると、哲志と二人で近くの川の土手へ向かった。