蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
内心今週一週間学校がない事を深く感謝した。


俺の今までの経験上この金髪は人が死ぬ四、五日前に現れる。


だったらその四、五日間哲志をつけて徹底的に護りぬいてやろうと思った。


俺は哲志にバレないように気を付けながら尾行する。


だがそうすると金髪は後をつける俺の方を振り向いてくるので嫌でも目が合ってしまう。


しかも最終的に金髪は完全に体事俺の方を向き後ろ歩きのまま前進し始めた。


俺は金髪とずっと向き合って歩いているみたいで嫌だった。


更にそれを見かねてか金髪はまるで嘲笑うかのような笑みをむき出す。


俺は無性に腹が立ったが今はそんな事を言ってられない。


兎に角必死に哲志を尾行した。
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