蝙蝠伯爵-ｺｳﾓﾘﾊｸｼｬｸ-
だがその間も金髪は哲志を後ろ歩きでつけながら俺の方を見てる。


無視しているのだがたまに目が合うとクスリと笑う。


そのたびに俺は負い目を忘れ絶対に奴から哲志を死守してみせると思った。




学校終了後もそのまま追跡を続行する。


哲志は学校が終わると本屋に行った。


雑誌でも立ち読みするのかなと思いながらついていく。


だが哲志は雑誌コーナーの前を通過しそのまま文庫本の棚の前に行く。



「あいつ本なんて読むんだ…」



俺は哲志の新たな一面を見いだした。


哲志は棚から一冊取り出す。


離れていたので何の本かは分からないが表紙は茶色っぽい。


暫くその本を見ているので買って帰るものだと思った。
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表紙・目次

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