蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
しかし哲志は動かない。


あいつは本を読んでいる。


結局三時間後本を読み終えた哲志は満足げに本屋を後にする。


俺はいったい何を読んでいたのか気になり哲志が読んでいた本を見る。



《緋色の研究》



なぜこれをわざわざ本屋で読む必要があるんだ?


これ絶対図書館とかにあるはずだが…


第一この本かなりページあるじゃねーかよ!


買えよ!


いろいろ疑問は残るが哲志を見失わないように急いで追いかけた。


その後哲志はファーストフード店に寄ってからバイトへ向かう。


哲志はデパートの地下のパン屋でバイトしている。


だから気付かれないようにパン屋の周りをうろうろしながら哲志を追跡。





こういった行動を俺は毎日続けた。
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