蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
次の日、可南子は職場で夜の煩い音についてなつめに相談する。
「それで、毎晩毎っ晩深夜一時に門柱のあのガシャンって閉まる音がしてから階段上ってくるから煩くてしかたないのよ!」
可南子はパソコンに見事な速さでタイピングしながら言う。
「音?」
資料に目を通していたなつめの視線が可南子へと移る。
「そう!多分なつめのとこは階段の音は聞こえないと思うけど門柱のあの“ガシャン”って音は煩いでしょ?!」
「ううん?そんな時間にそういう音は聞こえないですよ?」
「ええ!?」
今度は可南子のタイピングする手が止まる。
「じゃあ私のところだけ!?最悪…」
可南子は肘をついた手におでこをパチンと叩きつけうなだれた。
「それで、毎晩毎っ晩深夜一時に門柱のあのガシャンって閉まる音がしてから階段上ってくるから煩くてしかたないのよ!」
可南子はパソコンに見事な速さでタイピングしながら言う。
「音?」
資料に目を通していたなつめの視線が可南子へと移る。
「そう!多分なつめのとこは階段の音は聞こえないと思うけど門柱のあの“ガシャン”って音は煩いでしょ?!」
「ううん?そんな時間にそういう音は聞こえないですよ?」
「ええ!?」
今度は可南子のタイピングする手が止まる。
「じゃあ私のところだけ!?最悪…」
可南子は肘をついた手におでこをパチンと叩きつけうなだれた。