蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
南棟では村上を探すために古橋が震えた足を必死に動かしていた。
南棟は主に病室から成っている。
そのため使われなくなったベッドや椅子などがあちらこちらに散乱している。
その中を掻き分けながら病室一つ一つをチェックしていく。
「村上さーん…どこですかー…」
怖さのためか蚊の鳴くようなか細い声で呼ぶ。
呼んだ後耳をすますが応答はない。
逆に耳をすます事により隙間風らしきヒュオオという音が聞こえ古橋の恐怖心を更に煽る。
「どこ行っちゃったんですか村上さーん…」
はぁとため息をつくと悪寒を感じた。
それと同時にどこからか微かに水音が聞こえてきた。
ピチャ
ピチャ
ピチャ
古橋は音に気づき音がする方を向く。
南棟は主に病室から成っている。
そのため使われなくなったベッドや椅子などがあちらこちらに散乱している。
その中を掻き分けながら病室一つ一つをチェックしていく。
「村上さーん…どこですかー…」
怖さのためか蚊の鳴くようなか細い声で呼ぶ。
呼んだ後耳をすますが応答はない。
逆に耳をすます事により隙間風らしきヒュオオという音が聞こえ古橋の恐怖心を更に煽る。
「どこ行っちゃったんですか村上さーん…」
はぁとため息をつくと悪寒を感じた。
それと同時にどこからか微かに水音が聞こえてきた。
ピチャ
ピチャ
ピチャ
古橋は音に気づき音がする方を向く。