蝙蝠伯爵-コウモリハクシャク-
ところ変わってこちらは南棟。



「……つ〜…ん?ここは…」



気を失っていた古橋は目を覚ます。



「えーと…何で俺…」



何故自分がここにいるのかが分からず頭をかこうとした。


しかしその時頭にはしった激痛で思い出す。



「そうだ俺、頭殴られたんだ…」



頭をさすりながら辺りを見渡す。


そこは自分が最後に見た風景とは違う。



「村上さんの仕業にしてはさすがにこれはやりすぎだよな…だとすると犯人の仕業か?」



近くに村上がいない事を確認すると村上を探すべく立ち上がる。



「もー本当に村上さんどこいっちゃったんだろ。この仕事終わったらラーメン奢って貰お…と思ったけど逆に仕返しが怖いからやっぱ止めた。」



独り言を言いながら自分が放置されていた部屋から出た。
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