甘めな恋愛ショート集
「…カナを、ずっと大切にしたいから」
顔を赤くして
コータが言った。
コータは背伸びして
アタシのおでこに
ちゅ、と
優しくキスをした。
アタシは
たまらなく
きゅー、と
胸が締め付けられて
苦しくなって
少し小さな、
でも大きくなった
コータを
ぎゅ、と抱き締めた。
コータがじたばたとする。
「ちょ、ちょ…カナ!!」
「うるさい」
黙りなさい、と
アタシが言ったら
ピタッと動きをとめた。
素直すぎだよ
コータ。