甘めな恋愛ショート集



私が
コータに抱き付いたからだ。

「カナ!?」


良い男になりやがって。


ギュウゥ、と私は
コータの体に絡まる腕に
力を込めた。

変な音がしたけど
気にしないことにする。

「痛いッ!今ピシッて骨が!」


キミと出会った
私が小6で
キミが小2だった
あの日。

こんな風になるなんてね。


私は何も言わず
抱き付き続けた。


「カ、ナ……?」



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