甘めな恋愛ショート集



彼が注文したのは、
ドリンクバー2つのみ。

「僕が持って来ますよ」

案内された窓際の席。
彼は立ち上がる。

「……私だけかよ…」

窓の外を歩く甘い恋人たちが
羨ましいのはさ。

溜め息、零しそうになった時。

「――お待たせしました」

彼がコップを2つ持って戻ってきた。

「ココア…心に愛と書いてココア、を持ってきました」

「無駄な説明っ!」



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