初雪が、温もりでとけたとき



由季ちゃん、あなたがそう言ってくれたのは10月9日。
金曜日のこと。



「雪乃なんかでいいの…?
重いし、ウザイよ……?」


「雪乃は最高の彼女だよ。」


「うー由季ちゃぁぁん…。」


「うわ、泣くなや!泣かれるとどうすればいいか困る!」



そう言ってくれた日の授業はまったく頭に入ってない。
ただ、ノートはしっかり取れてたし、千佳ちゃん・春流・茂野君にも報告してた。


泣いて喜ぶ春流とポンッと肩を叩いてくれた千佳ちゃんと茂野君。


雪乃はただ、笑顔だった。


一生一緒に、いれると、中学生ながら思った。



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