初雪が、温もりでとけたとき
2人とも授業中はいたって真面目。
だから先生が許してくれてるのかなぁ?とかも思う。
そのかわり、授業が終わると、すぐさま喋る。
「もーあの先生怖いー!」
「由季ちゃん!声大きすぎだよっ!聞こえちゃう聞こえちゃう!」
「ヤベ!」
慌てて口を押さえる由季ちゃん。
雪乃は「しーしー!」と言いながらも笑った。
そんな雪乃を見て、由季ちゃんは「ひでぇよ!」と言いながらも笑ってた。
「次、移動教室だ…。」
「行くか。」
教科書とノート・筆箱を持って、教室を出る。
廊下の窓から外を見ていると、雪はやっぱり降ってた。
積もりますように…。