初雪が、温もりでとけたとき
もういっそのこと、雪なんて見たくない。
雪を見たら、由季ちゃんを思い出すから…。
シャッとカーテンを閉め、雪乃はまた瞼を閉じる。
いっきに広がる闇は、雪乃に“寝なさい。”と言ってるみたいだった。
目が覚めたのは、もう夕方。
お母さんの「千佳ちゃんが来たわよ。」て言葉で目が覚めた。
「雪乃~来たよ♪」
「千佳ちゃん!早かったね。」
「授業終わって、そっこーで来た!」
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