初雪が、温もりでとけたとき



「あ、雪……。」



渡り廊下から空を見上げながら言う由季ちゃんにつられて、空を見上げた。
空からは、小さな羽が降ってるみたいに、今年初めての雪が、降っていた。



「スキアリ!」


「へっ…?―――。」



触れた由季ちゃんの唇。
ビックリしながら由季ちゃんを見ると、由季ちゃんは「ビックリした?」て笑ってた。
ビックリしたもなにも、なんか…恥ずかしいし、嬉しいし…。



「雪乃、頬真っ赤!寒い?」


「えっその…。」


「はい、マフラー。」



< 6 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop