初雪が、温もりでとけたとき
「あ、雪……。」
渡り廊下から空を見上げながら言う由季ちゃんにつられて、空を見上げた。
空からは、小さな羽が降ってるみたいに、今年初めての雪が、降っていた。
「スキアリ!」
「へっ…?―――。」
触れた由季ちゃんの唇。
ビックリしながら由季ちゃんを見ると、由季ちゃんは「ビックリした?」て笑ってた。
ビックリしたもなにも、なんか…恥ずかしいし、嬉しいし…。
「雪乃、頬真っ赤!寒い?」
「えっその…。」
「はい、マフラー。」