初雪が、温もりでとけたとき



そっこーって…道、凍りかけてるんじゃないの…?



「あのさ…いけないこと聞くかもだけど…休んでる原因は…恵比寿君?」


「………っ…。」


「なにかあったのかしら?あたしに、話してくれない?」



雪乃はコクリとうなずき、前にあったことを話した。
そのときの千佳ちゃんは、何度もうなずいてくれた。



「雪乃って、重い女だよね。」


「そーでもないと思うわよ?あたしだって、そう言うと思うわ。」



パンッと手を重ね、千佳ちゃんは不思議そうに言った。



「千佳ちゃんは、彼氏のどんなところが好きなの?」


「んーちょっとばかし天然なところかなぁ。」


「たとえば?」


「猫の名前をワンワンにするとこととかかしら。」



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