初雪が、温もりでとけたとき



由季ちゃんの言葉を信じたくないんだけど…こうやっと1人で道を歩いてると“あぁ、フラれちゃった”と実感する。


前までは、由季ちゃんの温もりに包まれた道を、1人で歩いてる。


いつもなら差し伸べてくれる手を、差し伸べてくれなかった。


マフラーを『あげるから。』と言われた。
それは“もう関わらないで”と言われたみたいで。


なによりも…
『別れよ。』
そう言われた。


雪乃は確実に、由季ちゃんから、フラれたのです……。



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