初雪が、温もりでとけたとき



雪乃は千佳ちゃんのもとへ行った。



「あの男の子、仲いいわね。」



そう言って千佳ちゃんが指さしたのは茂野君。
しかも、さっそく蕉林さんと話してる。



「うん。由季ちゃんと付き合ってた頃、何時話したから。バスケ部なの。」


「そうなの?まぁ、そんなかんじね。」



蕉林さんと嬉しそうに話す茂野君を見ながら、千佳ちゃんは納得したかのようにうなずいた。


考えてみれば、雪乃の周りって、由季ちゃんと関係ある人がっかりだ。



「雪乃ちゃんっ!こっち来て!」


「あ、茂野君だ。千佳ちゃん、行こっ!」



茂野君に呼ばれ、雪乃は千佳ちゃんを連れ、向かった。



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