初雪が、温もりでとけたとき



♪~♪~♪



お風呂から上がり、ベッドに座っていたとき、Jokerの曲で着信を知らせる。


表示されてた名前で、表情がパァと明るくなるのが、自分でも分かった。



「もしもし!颯君?」


『俺俺!今日から学校だったんじゃろ?どげんやった?』


「うんっ!それがね、友達と一緒でねっ♪すっごく可愛い子がいたんだ~。」


『えらい嬉しそうだな。』


「えへへー。颯君は?」



颯君の喋る方言は、雪乃でも聞きとれて。
とってもとっても優しい喋り方をする。



『たいしたことはなかったが。あ、していうならあれやな。ロデオ!』


「え…?なにそれ。」


『馬鹿犬に根気ある小さな子ォ乗せて、タイム計るんだが。
一番長くのれてた奴が勝ち!』



なんて危険な遊びやってるんだぁ……。
でも、そんなことが島根ってかんじだよ。



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