初雪が、温もりでとけたとき
あの日の温もり



ちゃくちゃくと、時間は進む。
みんな、なにかを上手に“過去”にしていく。
雪乃は由季ちゃんを“過去”にできてるかな?


千佳ちゃんや春流の夏祭りの話しや、ノロケを聞いていて、そう思った。



[11月、島根からそっちにいくから(≧∇≦)
楽しみにしといてな。]



季節が10月になって、九州やそこらへんではまだ暖かいはずなのに――ここはもう、雪でも降りそうだ。



「えっ、そっか。」


「誰が部長になるんだか。」



放課後に、雪乃と千佳ちゃんと春流3人で話してた。
それは、バスケ部の次期部長のこと。
1年の頃までは部長確実と言われていた由季ちゃんだけど、最近は今の部長が渋っているらしい。


茂野君も『由季はバスケが下手になった。』と悔しそうな、残念そうな顔で言っていた。



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