*初恋* ~いまでも愛してる~
第2章 すれ違い

*2人のキモチ

~数日後~

あの日以来、彼が私に話しかけてくる

事はなかった。






たまに交わす言葉といえば挨拶くらい…



その程度だった…





そんな時、とつぜん勇樹が

「ちょっといいか?」

と、話しかけてきた。




勇樹は、私の幼なじみでとても明るい、

クラスのムードメーカ的な存在で私がしゃべる、

数少ない男子の一人だった。







私は勇樹に向かって

「どうしたん??」とたずねた。



勇樹は、なぜか後ろを気にしつつも、

「愛瑠って好きなヤツとかおる?」

「亮太のことってどう思う??」

と、聞いてきた。



私はわけのわからないまま、

「好きな人ゎいないよ。
 
 北川君の事はどうも思わんけど…」

と答えた。




すると勇樹は、残念そうな顔をしながら

「そっかぁ…」と言ってどこかへ行って

しまった……
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