君に恋すること
机にヒジをついて、
隣の篤希を眺める。





…先生来なくていいかも♪
今の時間が幸せ…。
こうやって篤希を眺めてたい。





もうきっとあたしは…
篤希以外の男子をスキになれない。
16年間生きてきて、
恋はたっくさんしてきた。





だからこそわかるんだ。
今までの恋は
こんなにも深入りしてなかった。





こんなにも…
スキになれなかった。




篤希以外…
あたしはスキになれない。






「朝礼始めるぞぉ~」



チャイムと同時に
姿を現した先生。





メガネを貴重にはめ、
スーツが似合う担任。




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