君に恋すること
「一河はまた寝てるのか?」




先生が篤希に近づき、
イヤホンを取った。





「一河、これ没収な」
「…は?」





眠そうに体を起こす篤希。





あのイヤホンがないと…
朝の篤希の寝顔見れないっ!





「ダメっ!!」
「ど、どうした、尾上」
「それは大事な物なんです!」





先生からイヤホンを奪い取った。





「尾上には関係ないだろぉ」
「あるんです」
「それ尾上のか?」
「違いますけど…」
「じゃ尾上には関係ないだろ?」
「関係あるんです!!」
「…。」
「朝礼始めてください」





先生は唖然と
教卓へと戻った。



< 12 / 111 >

この作品をシェア

pagetop