君に恋すること
「尾上さん」
「…いひくん(壱くん)」




篤希の手で塞がれてたから、
“いひくん”と…。





そっと篤希から開放された。




「おはよ、尾上さん」
「おはよ」





廊下で立ち話し。




「一河のどこがいいの?」
「もう、全部だよっ」
「全部なんだ…」
「うん」






全てスキ!
うん…嫌いなとこ?
あるわけないっ!





「でも尾上さん鈍感だね」
「え?」
「一河はどう思ってるかな?」
「それは嫌いなはずだよ」
「なんで?」
「昨日も言ってたじゃん?嫌いって」
「そうだけど…」
「でしょ?」
「鈍感なとこも可愛いね」





と頭を優しく撫でる壱くん。




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